小さなミラクル通信

小さなミラクル探し、ご一緒にどうですか~

人を傷つけたくない vs 良い人に思われたい

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心地よく暮らしたい、好印象を与えたいというのは、社会生活を送る人間にとって自然に出てくる感情です。

人は社会の中で共存していますから、他の人達から受け入れてもらうのは重要なことです。

また他の人達に良い印象を与えることができれば、受け入れてもらいやすくもなります。

このようなことから他に好印象を与えたいと自然に思う人は、多いのだと思われます。

しかしこのような人間の自然な感情と、過度に人の顔色を気にすることには、はっきりとした違いがあります。

顔色をうかがう根底にあるのは不安感

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過度に他人の顔色をうかがう気持ちの根底にあるのは、不安感であり保身です。

このような人達のなかには、「人を傷つけたくない」、「人を傷つけるのではないか」という思いが強くあります。

しかしこれは人を傷つけたくないのではなく、自分が傷つきたくないのです。

これまでの経験から、孤立してしまうのではないか、自分の居場所を失うのではないかという、強い懸念から生まれる感情です。

このような人達の中には、それを気にするあまり、日常的に周りの人たちに小さなウソをつく人がいます。

英語だとホワイト・ライ(white lie)と呼ばれる、罪のない小さなウソです。 

しかし自分を見つめ、自己実現(自分の可能性を最大限に引き出す行為)を目指す時、日常的な小さなウソをつく習慣は、改善する必要があります。

そうすることにより、自己肯定感や自己有用感も向上するはずです。 

★自己有用感:自分が社会の役に立っているという気持ち

ウソを重ねる自分が信用できません

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S代さんは人当たりの良いやさしい人柄で、職場においても有能で後輩たちからも慕われています。

しかし穏やかそうな外見とは裏腹に心の中では、常に他の人達の評価を気にしています。

本当はとても嫌なことでも、どう思われるかが気になるあまり、みんなが引き受けないような事まで率先して行います。

 日常的にそのようなことが続き、最近では休みの日は疲れ果てて、寝ているだけで終わってしまうような状態です。

しかしこんな生活はどこかおかしいと思いながらも、S代さんはどこが変なのか全く分かりませんでした。

S代さんの両親はとても仲が悪く、子供時代は喧嘩の絶えない家庭でした。そして父親は絶えずS代さんを否定するような言動で、今思い返してもつらい子供時代だったと思います。

三歳下の弟がいますが、弟をかわいがる父親の態度は明らかに違っていて、繊細でおとなしい性格だったS代さんは、親の顔色を見ながら成長していきました。

このような子供時代の影響はそのまま大人の生活にも反映して、人の顔色をうかがいながら汲々と生活しています。

そして何より本人が最近気にしているのが、本心を素直に言えないためにつくウソに関することです。

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例えば先日も気の進まない夕食会に誘われ、しぶしぶ参加を承諾しました。

しかし当日になると、やはりどうしても行く気になりません。

そこで病気ということにして、約束時間の二時間前に断りました。

とにかく朝から気が重くて、夕方まで悶々とした挙句のキャンセルです。

そのころには本当にひどい頭痛も起きて、その日一日が台無しになりました。

何より辛いのは、そんな自分に嫌気がさして、「私って信用できないヤツ」という思いです。

以前から社会の役に立ちたいとか、人としてきちんとしたいと思うような志の高いS代さんです。

ところが子供のころからの不安感によって、志と行動に大きな隔たりのあることを本人も認識しているのです。

★良い人に思われるためにつくウソで自分を信用できないのはつらすぎます