小さなミラクル通信

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性格は遺伝それとも環境?

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古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、

生まれたばかりの赤ん坊はタブラ・ラーサ(磨いた板)のように何も知らず、その後の経験により様々なことを身に着けていく

と、主張しました。

もしアリストテレスの主張が正しいとしたら、生まれた後に起きる親の子育てや社会的経験のみが、性格を形成する上での要因であることになります。

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しかし生まれたばかりの赤ん坊を見て「この子は疳の虫が強そう」とか、「この子は呑気そう」と、感じることはありませんか。

フロイト以来、長年に渡り心理学の世界では、環境が人格形成に主な影響を及ぼすと考えられてきました。

 性格形成の最大の要因は遺伝によるもの

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しかし1979年に発表されたミネソタ大学による「双子研究」は、それまでの常識を破り、生まれ持った特性が性格を形作る大きな要因であると結論づけました。

この研究では350組の双子に対し、6日間に及ぶ詳細な性格テストを行いました。

大変興味深いのは生まれてすぐに離れ離れになり、全く別の環境で育った双子が、顕著な性格的類似性を示したことです。 

つまり育つ環境は違っても、遺伝的な要因が性格を形成する上で、大きな役割を果たすということです。

ミネソタ大研究によると、特に遺伝的な要素が色濃く表れるのが、リーダーシップ能力幸福感や人生の喜びを感じる能力傷つきやすさストレスに対する強さなどがありました。

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また他の人と親しく良好な関係を築く能力においては、一番遺伝的影響を受けないと報告されています。

多くの社会的あるいは家庭的な問題の原因は、他の人と心の通った関係を築けないことにあります。

しかし親しい関係を築く能力が遺伝的影響をあまり受けないのであれば、環境や訓練を通して、良好な関係を築くスキルを身に着けることが可能なはずです。

ミネソタ大研究からすでに40年が経ち、その後の研究結果なども踏まえて、現在の一般的な理解は次のようにまとめることができます。

  1.  遺伝的要素は性格形成の最も大きな要因の一つである
  2. 親の育て方や家庭環境も、決して見逃すことのできない影響力を持つ

ミネソタ研究のリーダーであったテレゲン教授も、

劣悪な家庭環境や虐待を受けた子供は、遺伝的要素をはるかに超える影響を受けるだろう

と、述べています。

親が子供の生まれながらの性格的特性を小さいうちに理解し、子供が本来持つ遺伝的長所を伸ばし短所を補う養育や環境を与えられたら、健全な社会生活のできる大人としてすくすく成長することでしょう。