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小さなミラクル通信

一日ひとつ小さなミラクル = 心のサプリ

同級生

不思議な話・ビックリな話

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大正八年生まれの父が亡くなったのは、いまから25年以上も前のことです。戦地で体を壊し復員後70歳で亡くなるまで、入院や手術を何度となく受けました。それでも62歳で退職するまで、真面目に病いを抱えながら会社勤めをし、妻と二人の娘を養ってくれました。

思い返すと父の人生は「病とつき合う法」を極める旅だったような気がします。意気地なしの私など、風邪をひいたくらいでワーワー家族に訴えるのに、父はほとんど愚痴も文句も言いません。体が許す範囲の趣味を楽しみながら、ひっそり病と付き合っている感がありました。

父のお葬式も済み地方から来ていた親戚も帰って、家族だけになりました。そうすると寂しさが一層心にしみます。そんな時ある人から電話がかかってきました。

Yさんというその男性は、父の小学校の同級生だそうです。そしてその人は「今日かつて通った東京下町の小学校を訪ねる機会があり、卒業生の連絡先を見つけました。その中に仲良しにしてたT君の名前を目にして懐かしくて電話しました」というではありませんか。

電話で応対した妹は驚愕しながら「父とは卒業後もお付き合いされていたのでしょうか」とたずねると「いや、60年ぶりですね」というのです。Yさんに父が亡くなったばかりで2日前にお葬式を済ませましたと伝えると、呆然とされていたそうです。

あとで妹から聞いた母と私も、言葉がありません。これは一体何でしょう。父は少しいたずら心のある人だったので、もしかしたらこんなこと仕組んで、私たちに自分はすぐそばにいるよと伝えたかったのでしょうか。