読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

小さなミラクル通信

一日ひとつ小さなミラクル = 心のサプリ

祝・母の米寿

日常の話

昭和三年(1928年)生まれの母は今月米寿を迎え、家族でささやかなお祝いをしました。

 

元来引っ込み思案で超が付くほど真面目な性格で、六十歳で私の父に先立たれるまで精神的にも経済的にも父に頼りきりの生活でした。

 

父が亡くなる数年前から母の記憶が少し衰えたようで、妹と懸念していたほどでした。そのころまだ母は五十代の後半です。病気がちではあったものの父は頼りがいのある人だったので、夫を亡くした母はその後数年精神的に落ち込むことが多かったと思います。

 

 

ところが驚いたことに父の死を乗り越えた頃から、母は精神的にとてもタフになり、記憶力も元来の鮮明さを取り戻しました。以前は新幹線も一人で乗ったことがなかったのに、当時ロサンゼルスに住んでいた私を、毎年のように一人で訪ねてくれるようにもなりました。

 

2004年には医師も歩行不可能と言ったほどの交通事故に遭い、10か月も入院することになったのですが、真面目な性格が幸いしてリハビリに励み奇跡の復活を遂げました。

 

また2009年には風邪をこじらして二ヶ月の入院、その後もしばしば入院する事態になるのですが、そのたびに回復して八十八歳になりました。母の希望で今でも妹夫婦の近くのマンションに一人暮らしで、掃除や食事作りをすべてこなしています。

 

 

体が細いわりにコッテリした食べ物も大好きで、祝いの席ではめったにいただけない舌平目のボンファムを堪能して家族写真に納まりました。

 

娘としては母が父のもとへ旅立つ日まで、元気に楽しく過ごしてほしいと願っています。