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小さなミラクル通信

一日ひとつ小さなミラクル = 心のサプリ

アメリカの大学 危険がいっぱい ??!!

懐かしの南カリフォルニア

アメリカの大学のキャンパスは危険がいっぱい、というのをお聞きになったことありますか。時には銃を使った立てこもりや、女性に対する暴力行為など世間を震撼させる事件が起きたりします。

 

 

私は仕事場から車で5分の場所にあるカリフォルニア州立大学に何年も通いました。仕事が終わってからのクラスですから、夜6時から10時位の時間にキャンパスにいるわけです。

 

 

その学校は7割以上の生徒が仕事を持ちながら通ってくるので、普段は夜とはいえキャンパスや駐車場はごった返していました。そんな環境から、あまり危険を感じるようなこともなく何年も過ぎました。

 

 

ところがある夏の夜、極度に緊張をする体験をしました。その日はサマークラスがあり、通常より遅く10時半位に授業が終わりました。しかも終わったあと教授と立ち話をしていたため、クラスを出た時にはほとんどの人が帰ったあとで、暗いキャンパスを一人そろそろと歩いていきました。

 

 

通常このような事にはわりに呑気な私ですが、さすがに体に力が入っているのを感じながら歩いていると、真っ暗な中に私の足音だけがコツコツと響いていきます。私の通っていた州立大学は周りに繁華街も人家もなく、新しいオフィスビルが畑の中に林立しているような場所でした。ですから学校だけでなく、地域全体が夜はシーンと静まり返っています。

 

 

ドキドキしながら所々にある街灯の鈍い光をたよりに歩いていると、少し先でカサカサという音がしています。ハッとして思わず歩みを止めて何だろうと目を凝らしても、音がどこから来ているのかよくわかりません。

 

 

歩みを止めてからどのくらい時間が経ったでしょうか。黒と白のネコくらいのものが前方の茂みから出てきました。ワァーッ、スカンクです。日本ではあまりなじみがありませんが、スカンクはネコ目スカンク科に属する哺乳類で、身に危険が迫ったと感じると肛門の横にある肛門嚢から、強烈な匂いのするガスを噴出して相手を撃退します。可愛い外見に惑わされて近づくと大変なことになります。

 

 

スカンクのガスはオナラなどとは全然違い、どちらかというとガソリンのような強い刺激臭です。しかもこの噴射をもろに受けると、しばらく目を開けることが出来ず、体についた匂いは一週間から10日ほど消えないと言われています。ある人がスカンクの一撃を受けて、数日会社を休まざるをえなかったというのを聞いたことがあります。

 

そんなスカンクが目の前にいます。相手はこちらの動向をジッと見ています。どうすることも出来ない私は、出来るだけ静かな声で「私は何もあなたにしないよ。あそこに停まっている白い車に行こうとしているだけだから」と車を指さしながら言いました。

 

 

それがどんな効果があるか考えて言ったわけではありません。他に出来ることは何も思い浮かばなかったのです。呪文のように同じ言葉を2度繰り返したあと、スカンクはまだ少し私の方をじっと見ていました。そしてその後出てきた茂みのほうに戻っていきました。私の全身から力がフーッと抜けていき、ドッと疲れを感じました。

 

写真で見ると可愛いスカンクとの一騎打ちは、これが最初で最後でした。今となってはこれも懐かしい南カリフォルニアの思い出です。